見た目が特徴的なわり算の筆算ですが、今後長く付き合うことになる計算方法です。丁寧に学んでいきましょう。小数の乗除・分数の加減も始まり、算数の学びが深まってくる学年です。
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表の見かた
☆の数で優先して学びたい単元を仕分けしました。
「無理をしなくていい内容」・・・今は理解しにくくても、今後の授業や生活の中でフォロー可能な単元です。
「気をつけたい内容」・・・当該学年ではちょっと難しいけど、今後は知っているものとして扱われるため注意が必要な単元です。
これまで習ってきた、たす・ひく・かけるの筆算と比べて異形なわり算の筆算。あの見た目のいかつさもあってたいていの子どもたちは敬遠しがちです。たしかに、書き方の複雑さや、かけ算やひき算を繰り返す手順のややこしさはあるのですが、これを攻略するためのコツがいくつかあります。
たとえば商を書く(商をたてるとも言います)位置は、学び始めの子どもたちがいちばん間違えやすいポイントです。塾では商の位置を確かめるために「片手でポン」という合言葉を使っています。詳しくは下図をご覧ください。
日本評論社「教えてみよう算数」より
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さらに深く学ぼうと思ったら・・・
1あたり×いくつ分=全部の量というかけ算の意味は小数であっても同じですが、タイルで考えると今後の小数×小数の学びにつながります。連続している様子を表せるタイルは、小数にもなじむからです。
「1㎡に2.3Lの水をまきます。4㎡なら何L必要ですか?」という問いをタイルで説明すると下の図のようになりますので参考までにどうぞ。
日本評論社「教えてみよう算数」より
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10/4=5/2=2と1/2・・・同じ量を表わすのに複数の書き方がある分数。この変幻自在さは魅力でもあるのですが、同時に子どもたちにとっては学習の大きな壁になります。とくに手ごわいのは仮分数と帯分数の変換です。教科書では、3と1/4を仮分数になおすときは4×3+1と計算せよと教えるのですが、分数の苦手な子どもだと「なんで突然かけ算が出てくるの?」と戸惑ってしまいます。式の意味を説明するためには下のような図がお役にたつかもしれません。
日本評論社「教えてみよう算数」より
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